こんにちは、カイポケWiki(@kaipokewiki)です。
このブログでは介護経営支援ソフト(以下:介護ソフト)「カイポケ」の使い方や、会員・非会員に向けてのノウハウ、介護業界や医療業界の様々な情報について解説しています。
マネーフォワード版がリリースしたら何が変わるのか知りたい
メリット・デメリットを具体的に知りたい
以上のような、カイポケ会計・労務 by マネーフォワードついて解説していきます。
✅この記事の内容
・ケアプランデータ連携システムについて理解する事ができる
・カイポケデータ連携に関する今後の展開を確認する事ができる
当ブログは、カイポケの利用経験者や詳細に詳しい操作経験者などの有志により作成されています。
介護経営支援ソフトカイポケを中心に、ソフト情報や介護業界の情報を発信しています。
また、カイポケにアクセスするのが困難な場合や、カイポケカスタマーサポートへの連絡や問い合わせメールに時間を要してしまう時に、役立つ記事を掲載しています。
この記事では、カイポケからリリースされた「カイポケ会計・労務 by Money Forward」について、これからどの様な事態が予想されるのかを解説しています。
元々備わっていた会計・労務・勤怠機能がマネーフォワードと提携することによって一見グレードアップした様に思えますが、
充実した機能はサポートが重要となり、いいことばかりではありません。
ひとまず現在の状況を確認してみましょう
カイポケ会計・労務 by Money Forward クラウド勤怠のリリース内容
先日、カイポケ公式サイトから法人向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」と業務提携の末発表された「カイポケ会計・労務 by Money Forward」の正式版がリリースされました。
カイポケ公式サイトでの発表ページはこちら
カイポケには元々既存の会計・労務や勤怠・給与計算の機能が備わっていましたが、それらを全てマネーフォワードと連携させる予定の様です。
以前の記事でも勤怠・給与計算について内容を紹介しているので是非ともご覧ください。
従来の予定は2023年初頭と噂されていましたが、リリースが早くなった様ですね
マネーフォワードと提携したことによるメリット・デメリット
既存の機能からマネーフォワードへ移行することによって様々な事が予想されます。
そもそもカイポケはマネーフォワードと2014年に業務提携を開始しており、カイポケに備わっていた既存の会計機能とマネーフォワードを併用したメニューが備わっていました。
マイナンバー普及のタイミングでも管理機能が備わっていましたが、早々に廃機能となりました。
今回のリリースに向けた前哨戦とも捉えられますが、当時の課題を解決しているのかは重要なポイントになることでしょう。
マネーフォワードへ移行することによるメリット
カイポケと一元化することによって、以下のメリットが考えられます。
- 専門ソフトにおける機能強化
以前からカイポケ既存の会計・労務・勤怠機能は足りない部分が多く、世間からの評価が低いという状況でした。
機能特化したマネーフォワードと連携することにより、大企業とも遜色ない会計・労務・勤怠機能を利用できるのは非常に大きなメリットです。 - 勤怠管理のペーパーレス化
公式サイトではペーパーレス化、自動化ができることをアピールしていましたが、カイポケ既存の会計・勤怠機能でもペーパーレス化はできていたので、強いて言うならメリットとなるといった程度です。 - 利用料金のコスト削減
カイポケ会員に対する基本利用料金は0〜円で、既にマネーフォワードを単体で利用している法人や利用を予定していた法人にとってはコスト削減に繋がります。
マネーフォワードへ移行することによるデメリット
魅力的な機能ではありますが、デメリットが解消されていなければ意味がありません。
- 介護業界の勤怠ルールに対応できるか
カイポケ既存の勤怠管理機能は1日1回の出退勤しか記録ができませんでした。
訪問介護や訪問看護などの事業所は、1日に中抜けがあり2回出勤することなどがあります。
一般的な会社員とはことなる介護業界のシフト作成に対応できるかは事業所にとって重要なポイントとなります。 - 実績データの連動性が不透明
公式サイトでは
「シフトを登録すれば、実績データと連動できて手間がかかりません。」
と記載がありますが、介護・障害の請求は利用者の利用が前提となるもので、
職員が出社=利用者の実績
ではありません。
画面確認がまだできていませんが、全サービス種類に対応できる実績データは現実的では無いかもしれません。 - 利用料金の負担増加
公式サイトを確認すると
「カイポケ会員なら月額基本料金0円~利用可能」
と記載があります。
恐らく基本的な機能は利用料金は無料ですが、利用したい機能によっては追加料金が発生する可能性が高いです。 - 操作可能な職員を配置する必要がある
マネーフォワードは優秀な機能が揃っていることは間違いないですが、習得に時間を要する可能性が高いことも否定できません。
また、離職率が高い介護業界において操作を習得した職員が退職してしまうと、人的コストと習得するための研修コストがかかってしまいます。
コスト削減を想定すると、操作を覚える職員はおのずと管理者など離職率が低い職員になりがちで、業務圧迫が避けられない可能性もあります。 - サポート体制が整っているか
カイポケのカスタマーサポートは繋がりにくいというご意見が非常に多いですが、仮に今回の機能や操作をサポートする部署がカイポケであるなら、混雑することは避けられないでしょう。
マネーフォワード側のコールセンターへの問い合わせであったとしても、介護業界の知識なしでのサポートということが予想されるので、どちらにしても切り替え時期は大変な事になるかも…
カイポケが問題点を解消する様なアピールが無いところも怖いですね・・・
まとめ
以上がカイポケ会計・労務 by マネーフォワードの正式リリースついての解説になります。
内容をまとめると
- カイポケ既存の会計・労務・勤怠管理より機能強化される
- マネーフォワード単体で利用するよりは料金コストが削減される
- 介護業界の柔軟な勤怠事情に対応できるか不明
- 事業所内での操作職員確保の必要性が高くなる
- お問い合わせサポートを含めたサポート機能がしっかりしているか不明瞭
となります。
ツッコミどころが多いのは元からですが、マネーフォワードのエラい人も元々カイポケの会社だった様ですし、黒い意思を勘ぐっちゃいます・・・
いい形に動いてほしいものです。
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